ワイパーで傷が付くの?ワイパー傷の影響と原因

「対向車からのライトがフロントガラスに乱反射して前が見えにくい」「よくよく見てみたら細かい傷だった」なんて経験ありませんか?それ、もしかしたらワイパー傷かもしれません。
ワイパー傷は乱反射で視界不良を引き起こすことがあるので、放置していると事故につながる油断ならない傷なのです。
今回は、「ワイパー傷」について今回は紹介していきます。
「ワイパー傷」とは
ワイパーによってできたスクラッチ傷のことをいいます。洗車したのにフロントガラスが細かい傷で少し曇っているように見え、ワイパーの当たる範囲にだけ白く筋が残るので洗車しても汚い見た目のままになってしまうのが特徴です。
ワイパー傷が付いてしまうとどんな影響がある?
運転中、太陽光や対向車のライトによってワイパー傷が乱反射を起こし、視界不良に陥ってしまいます。運転中に前方の視界が良好でないと事故を起こしてしまうこともあります。さらに、視界不良によって安全確認ができなくなり、人を轢いてしまうことも考えられます。
小さな傷が、大きな事故につながりかねないのです。
ワイパー傷が付いてしまう原因
ワイパー傷には大きく分けて2つの原因があります。
1.ワイパーとガラスがこすれて傷付いてしまう
雨や雪の日にワイパーを使用すると思うのですが、このときにガラスに付着した埃や砂、石などの異物をワイパーがガラスにこすり付けてしまうことで傷付いてしまうのが特徴です。
2.ワイパーのゴム部分が経年劣化などで硬くなり、ガラスを傷付けてしまう
ワイパーを定期的に交換していなかった場合、ワイパーのゴム部分が経年劣化して硬くなり、ガラスを傷付けてしまうことがあります。ワイパーの交換は1年に1度が目安となっているので、数年交換していなかったらワイパー傷が付いてしまっている可能性があります。
ワイパー傷が付いてしまった時はどうすればいい?
では、ワイパー傷ができたらどうしたらよいのでしょうか?
応急処置をする
ごくごく小さい傷であれば市販の研磨剤などでを使用し、自分で応急処置をすることも可能ではあります。研磨剤、スポンジ、マスキングテープなどのセットで2,500~3,000円程で購入することができます。
「自分で修理」はNG!
ワイパー傷はガラスを綺麗に磨き上げることで、傷が浅くなり目立たなくなったり、綺麗にすることができます。しかし、自分でやろうとした場合は専用の装備がないと根気が必要になったり、新たな磨き傷を作ってしまうことも考えられます。また、手で磨くと磨きムラができやすく、何度も磨きなおさなければならなくなります。
自分で修復するのは不可能ではありませんが、広範囲にわたる傷だったりした場合や磨きムラができてしまい何度も磨きなおしていては作業時間がかかりすぎてしまいます。さらに、修復中に自分で直せない度合いの傷を付けてしまったら、今までしてきた作業が全て水の泡となってしまうのです。よって、多少時間と費用がかかっても、修復は専門家へお願いする方が賢いと思います。
プロに依頼する
自分で直すことのできないくらい大きな傷であれば、プロに頼むことが一番の解決策です。料金は自分で直すよりも高く付いてしまいますが、自力で修理したときに「磨き傷」という別の傷が生まれてしまう可能性もあります。さらに、時間や労力がかかることを考えると、プロの整備士さんなどに依頼した方が良いでしょう。
料金は傷の大きさによっても異なってくるので、自分の車の傷と比較してみてください。
傷の深さ | 傷の長さ | 料金 |
浅い | 0.1~40cm | 12,000円 |
浅い | 40~100cm | 18,000円 |
深い | 0.1~40cm | 18,000円 |
深い | 40~100cm | 25,000円 |
あまりにも大きい傷であればガラス交換も検討する
ガラスの修理にも限界があり、あまりにも大きかったり深い傷であれば交換も検討しなければなりません。そうすると、修理よりも費用がかさんでしまうので気を付けなければなりません。ガラスの料金は車の大きさ、ガラスの大きさ、純正を使用するかどうかや特殊化加工が必要かどうかによっても変わってきます。
今回は大まかに、普通車と軽自動車で費用を分てまとめてみました。交換が必要なくらい酷い傷の場合は、参考にしてみてください。
車の種類 | 料金 |
普通自動車 | 5万〜7万円 |
軽自動車 | 7万〜9万円 |
最後に
車を運転する上で、フロントガラスは最も大事なガラスになっています。そのガラスに傷がつき、運転に支障が出てしまってはもともこうもありません。ワイパー1つでも傷がついてしまうほど、繊細なカラスなので、メンテナンスや洗車などを日頃からおこないましょう。それが1番車を長くコストパフォーマンス良く乗り続ける秘訣です。