交通渋滞の原因と解決策!渋滞はなぜ起こる?渋滞の先頭は何している?
「渋滞の先頭は何をしているのか?」
「渋滞の先頭の顔が見てみたい!」
交通渋滞が起きると、誰もが一度はこのようなことを考えたことがあると思います。
そこでこの記事では、渋滞の原因を細かく紹介して、自分でできる渋滞の回避方法や、行政が行っている渋滞を解消する方法について解説していきます。
目次
交通渋滞はなぜ起こる?
交通渋滞ですが、一般道と高速道路では要因が異なります。こちらではそれぞれの道路で、なぜ交通渋滞が起こるのかについて解説していきます。
一般道
一般道には交差点や信号があり、交通量が多い時間帯は渋滞が起きやすいです。交差する道路の交通量が双方ともに多いと、通過台数に見合うだけの時間が確保できません。そのため、交差点を先頭にした交通渋滞が発生します。
また、右折・左折レーンが用意されていない道路だと、交差点で曲がろうとする車が後続の進行を妨げてしまい、余計に渋滞が起きやすいです。
高速道路
NEXCO東日本が公表している渋滞の発生原因と発生箇所によると、渋滞の発生原因の70%が『交通集中』です。
1位:交通集中(70%)
2位:事故(18%)
3位:工事(3%)
4位:その他(9%)
「事故や工事による渋滞が多いのではないか?」と、お考えの人も多いと思います。しかし、実は渋滞の原因のほとんどが交通集中です。
次の項目でも解説しますが、交通集中は上り坂およびサグ部、接続道路で発生しやすいと言われています。
高速道路における自然渋滞の原因
高速道路における、渋滞が起こる原因の70%が『交通集中』です。交通集中は事故や工事と違い、自然と起きる渋滞です。
自然渋滞が起こる原因の割合、1位が『上り坂およびサグ部』で、次に『インターチェンジ等』と続きます。
1位:上り坂およびサグ部(60%)
2位:インターチェンジ等(16%)
3位:接続道路(13%)
4位:トンネル(4%)
1位:上り坂およびサグ部
高速道路における渋滞の原因は、上り坂およびサグ部で起こる自然渋滞が一番多いと言われています。
上り坂およびサグ部で渋滞が発生するメカニズムは、下の画像・順序を参考にしてください。
画像引用元:渋滞発生の原因と緩和対策:高速道路 サグ部での渋滞発生状況 | ドラぷら(NEXCO東日本)
「渋滞の先頭はどうなっているのか?何をしているのか?」
その答えは、上り坂およびサグ部で、無意識のうちに車が速度低下してしまうことが原因です。
2位:インターチェンジ等
インターチェンジは、高速道路と一般道路との出入り口であり、合流地点は渋滞が多発しやすいです
インターチェンジの合流地点では、込み具合によってドライバーが車線変更をしたり、速度を落としたりする車が多くなったりします。そのため、後続車も速度が低下するため、自然と渋滞が発生します。
3位:接続道路
接続道路とは、高速道路と一般道を繋ぐ道路です。
たとえば、高速道路の本線から一般道に出るポイントに、信号機が設置されている場合があります。混み具合によっては、青信号の間に車が一般道に合流しきらず、これが本線まで伸びて渋滞が発生するケースがあります。
4位:トンネル
上り坂およびサグ部、インターチェンジや接続道路と比較すると割合は少ないですが、トンネルも渋滞が発生する箇所です。
トンネルの入り口は、急に暗くなって圧迫感を感じることがあります。そのため上り坂やサグ部のように、無意識のうちにスピードを落としてしまって、渋滞の原因になることがあります。
渋滞を回避する方法
渋滞は、誰でも回避したいものです。ドライバー自身でできる、渋滞を回避する方法は以下の3つがおすすめです。
- 渋滞情報の確認
- ETC2.0で渋滞予測を確認する
- スピードメーターの確認
渋滞情報の確認
長距離運転や、道路が混みやすい時間帯に運転するときは、渋滞情報の確認をこまめに行いましょう。事前に渋滞情報をチェックして、渋滞が予測される道路を避けることが大切です。
たとえば、日本道路交通情報センターや、NEXCOのウェブサイトから渋滞情報や渋滞予測をチェックすることができます。また、渋滞情報をリアルタイムで知らせてくれるアプリもあります。
サービスエリアで渋滞情報を確認して迂回路を使えば、できるだけスムーズに運転することができます。
ETC2.0で渋滞予測を確認する
ETCは高速道路の料金支払いをスムーズに行う機器ですが、「ETC2.0」という次世代システムを利用すれば、交通に関するさまざまな情報を得ることが可能です。
- 渋滞が発生しやすい上り坂やサグ部などの場所
- 混雑している車線を知らせてくれる
これらの情報を事前に知らせてくれるため、渋滞を予測して快適な運転に繋げることができます。
スピードメーターの確認
上り坂やサグ部、トンネルでは無意識にスピードを落としてしまい、速度が低下していることに気が付きにくいです。
そのため高速道路で運転する際は、スピードメーターをこまめに確認して、無意識に速度が低下していないか注意しましょう。
行政が取り組んでいる渋滞の解消・解決策
高速道路や一般道では、渋滞緩和や解消に向けて、行政が様々な施策を行っています。
高速道路
高速道路における渋滞の原因は、ドライバーが知らないうちに速度低下をすることで発生します。そのため、高速道路ではドライバーが無意識のうちにスピードを落とさないよう、以下の対策が行われています。
- 「速度低下注意!」の看板設置
- 水平ライン
- エスコートライト(速度回復誘導灯)
「速度低下注意!」の看板は、上り坂やサグ部などに設置されています。この看板を見かけたら、無意識のうちに速度が低下していないか、スピードメーターを確認してください。
高速道路では、道の脇に設置される防音壁などに水平ラインがあります。これは、上り坂を走行していることをドライバーに意識させるもので、速度が低下しないように注意を呼びかけています。
エスコートライト(速度回復誘導灯)は、高速道路のトンネル内に設置されています。これは、側壁上に一定間隔で連続的に点滅灯するライトで、ドライバーが車のスピードを落とさないように支援する役割があります。
一般道
渋滞カルテ
一般道では、地方公共団体が『渋滞カルテ』というものを活用し、渋滞の緩和・解消に向けた施策を行っています。
北陸地方整備局では渋滞カルテを活用し、効果的な短期対策を実施することで、わずか 8 百万円の整備費用で 年4 億円の渋滞損失削減効果を実現した。また、四国地方整備局では工事実施中の渋滞を緩和させる施策を実施した。
引用:効果的な渋滞対策の推進|国土交通省
神戸市の例
こちらでは神戸市を例に、地方自治体が行っている渋滞の解消策について紹介していきます。
一つは、慢性的な渋滞が発生している『小束山6丁目交差点付近』において、2017年度には南行き左折レーンの新設を、2020年度には南行き右折レーンの延伸を行いました。
また、渋滞が起きやすい『西盛口交差点』では、用地買収を行って右折レーンの延伸、歩道整備などの道路改良事業に取り組んでいます。
交通渋滞の原因と解決策についてのまとめ
- 一般道では交通量が多い時間帯に、交差点や信号周辺で渋滞が発生しやすい
- 高速道路では上り坂やサグ部、トンネル等の速度低下で渋滞が発生しやすい
- 渋滞を回避するには、渋滞情報をこまめに確認して、速度低下に気を付ける
高速道路では上り坂やサグ部、トンネルでは無意識にスピードを落としてしまい、それが渋滞発生の原因になります。
自分が渋滞の原因になることもあるので、スピードメーターをこまめに確認し、無意識に速度低下をしていないか注意してください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。