車にできた水垢の落とし方|水垢の原因・NG行動・予防法を解説
車の汚れの中でも特に頑固なものが水垢、通称「ウロコ」と呼ばれるものです。水垢は初期段階で掃除をすれば、綺麗に落とせます。
しかし水垢を放置すると、車体にこびり付いてしまうため、力強く磨いたとしても完全に除去する事はできません。
また、水垢汚れはワイパーの性能を低下させ、ガラスの寿命を縮める可能性があります。そのため、視界の確保と車の性能維持のためにも、定期的なガラスクリーニングが重要です。
この記事では水垢について、発生する原因や除去方法を解説していきます。
目次
車の水垢取りはカーシャンプーやクリーナーを使う
車の水垢取りは、カーシャンプーや水垢専用クリーナーを使うのがおすすめです。
カーシャンプー
車にできた水垢に関しては、カーシャンプーを使った通常の洗車で問題ありません。
水垢を放置すると、こびりついて落とすのが大変なので、以下の手順で早めに洗車してください。
泡や水気をしっかり拭き取らないと、再び水垢ができる原因になるので、念入りに行ってください。
水垢専用クリーナー
もしもカーシャンプーで水垢が落ちないときは、市販の「水垢専用クリーナー」を使うと効果的です。
以下は、水垢専用クリーナーの使い方の一例なので参考にしてください。
スポンジやブラシで洗い、水で流す
商品によって使い方が異なるので、取扱方法をよく読んでから使いましょう。
家にあるものでできる車の水垢取り(ガラス限定)
フロントガラスやサイドガラスなど、車の窓ガラスにできた水垢は家にあるもので落とすことができます。たとえば食器用洗剤や重曹、お酢やクエン酸です。
注意点としては必ずガラスだけに使用すること、ボディやモール等に洗剤を付着させないことです。
食器用洗剤や重曹
中性の食器用洗剤や重曹は、油性の水垢を落とすのに効果的です。どちらも油汚れに強いので、フロントガラスの油膜落としにも使えます。
ただし黒いボディの車の場合は、塗装まで剥がす可能性があります。黒いボディの車は、塗装は非常にデリケートなので、台所用洗剤や重曹の使用はあまり向きません。そのため、白いボディであれば、食器用洗剤や重曹で代用してもらっても大丈夫です。
食器用洗剤や重曹を使った洗車に関しては、以下の記事でも詳しく解説していきます。合わせて参考にしてください。
お酢やクエン酸
フロントガラスなどの窓ガラスの水垢は、お酢やクエン酸を使うと効果的です。お酢やクエン酸は、水に溶かすと酸性の性質を持つようになります。
酸性の性質になることで、水垢に含まれるアルカリ性のミネラルを中和させて落としやすくします。
【クエン酸で水垢を落とす手順】
お酢やクエン酸を使う場合は、窓ガラス以外の部分に付着しないように注意してください。
glassDおすすめ!フロントガラスに使う最強の水垢取り
glassDでは「UROKO CLEAR(ウロコクリア)」を使って、フロントガラスにできた水垢や油膜の除去作業を行っています。
プロが使っている専用の水垢・油膜取りで、一般的なクリーナーよりも綺麗に水垢や油膜を落とすことができます。
下の画像は油膜になりますが、ウロコクリアと市販の油膜取りを使ったときの違いです。
ウロコクリアの使い方は、一般的なクリーナーとほぼ変わりません。水洗いでガラスの汚れを落とした後、スポンジに染み込ませたウロコクリアで水垢や油膜を落としてください。濡れたタオルで洗剤を拭き、仕上げに乾拭きをすれば完了です。
ウロコクリアは現在、インターネットから購入できます。車のガラスに使いたい最強の水垢・油膜取りをお探しの人は、ぜひ参考にしてください!
ウロコクリアについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
自分で落とせない場合は、プロに水垢取りを依頼!
自力で水垢を除去できない場合は、ディーラーや専門店に依頼してください。水垢は汚れの原因によっても落とし方が異なります。
「汚れだと思っていたら傷だった」というケースもあるので、落ち切らない水垢が気になる場合は、メンテナンスも兼ねて専門店に依頼するのがおすすめです。
以下が、プロに水垢除去をお願いしたときの、費用相場になります。
- ディーラー:500円~7,000円
- コーティング業者:1,500円~9,000円
- カー用品店:300円~3,000円
- ガソリンスタンド:400円~4,000円
水垢の状態やお店によって価格が変動するので、あくまで参考程度に捉えてください。
水垢ができる原因
水垢・ウロコができる主な原因は、雨水・洗車時の水道水に含まれる炭酸カルシウム、ケイ素、カルキなどの不純物などです。
また、水垢には「水性の水垢」と「油性の水垢」の2種類が存在しますので、それぞれ解説していきます。
水性の水垢
水性の水垢は、車体に付着した大気中のチリやホコリ、走行時に巻き上げた砂が雨水で流される過程で発生するものです。
時間の経過によって、雨水が蒸発することで不純物のみ残ってしまい、白っぽい見た目の「水性の水垢」ができてしまいます。
水性の水垢は、水に溶けやすい性質があります。
油性の水垢
油性の水垢は、車に使用されている油脂類やカー用品が原因で発生します。
グリースやオイル、ワックスやコーティング剤、潤滑スプレーなどの油性成分が雨水で流れ、乾燥することで油性の水垢ができます。
このような油性の水垢は、水に溶けにくく、時間が経つことで落としにくくなります。また、油汚れは他の汚れを付着しやすくし、チリやゴミが混ざることで黒い筋として現れることが多いです。
そのため、油性のカー用品を施工している車は、雨に濡れた後はこまめに洗車する必要があります。
水垢の原因になるNGな行動
次の行動は、水垢ができるNGな行動なので気を付けてください。
- 車を雨ざらしにしたまま放置
- 洗車の際に井戸水を使用した
- 汚れたままのワイパーを使っている
なぜ、これらの行動で水垢ができるのか、詳しく解説していきます。
車を雨ざらしにしたまま放置
水性の水垢も油性の水垢も、雨で車体が濡れて乾燥する過程で発生します。
そのため車を雨ざらしにしたまま、何もしないで放置したままだと水垢ができやすいです。車が雨に濡れたあとは、こまめに洗車することで水垢の発生を防げます。
また屋根のある場所に駐車したり、ボディカバーを被せたりすると、駐車中に車が雨に濡れる心配がありません。
洗車の際に井戸水を使用した
水垢の原因は、雨水や水道水に含まれる炭酸カルシウムです。井戸水の場合は水道水よりもミネラル分が豊富なため、炭酸カルシウムも多く含まれています。
そのため、井戸水を使って洗車をすると、水垢を除去するつもりが却って水垢ができやすくなります。
水垢を除去する際は水道水を使って、乾拭きをしっかりと行うようにしてください。
汚れたままのワイパーを使う
たとえばフロントガラスを掃除して、水分を落とすためにワイパーを使用した場合、ワイパー自体が汚れていると意味がありません。
せっかくガラスを綺麗にしても、汚れたワイパーを使うと、油膜や水垢の原因が塗り広げられているのと変わらないからです。
ワイパーを使う際は、カーシャンプーでしっかりと汚れを落として、乾いたタオルなどで乾拭きしてからにしましょう。
水垢の放置は厳禁
もしも水垢ができた場合、放置するのは厳禁です。すぐに除去しないと、以下のリスクがあります。
- ボディの塗装に影響が出る
- コーティングの効果が弱くなる
- 汚れが落ちにくくなる
ボディの塗装に影響が出る
ボディに付着すると塗装を痛めてしまう可能性がありますので、マスキングテープ等を使用するのがおすすめです。
水垢ができることで、ボディの塗装が剥がれやすくなります。水垢ができてから車が濡れると、水滴がレンズ状に溜まります。
そこに日光が当たると、虫眼鏡のように光が集まり、塗装面を焼いてしまうのです。そのため、水垢を放置すると塗装に影響が出て、車の見た目的にも悪くなります。
コーティングの効果が弱くなる
水垢を放置すると、コーティングの効果が薄くなります。たとえばコーティングをした車でも雨に濡れたまま放置すると、被膜の上にも水垢ができます。
被膜の上に水垢ができると撥水効果が弱くなるため、コーティングした意味がありません。
また、水垢が残っている状態でコーティングをしても被膜が上手くできずに、雨水で簡単に流れ落ちてしまいます。
汚れが落ちにくくなる
水垢を放置すると、その後にできた汚れが簡単には落ちません。汚れがこびりつきやすくなり、スポンジで擦ってもなかなか落ちず、洗車に時間や労力がかかります。
水垢がさほど目立たない初期の状態であれば、水洗いだけでもある程度落とせる場合もあります。
しかし、水垢を長期間放置していると、どんどん水垢が蓄積していくため、汚れが落ちにくくなり洗車をするのもひと苦労です。
水垢の状態やお店によって価格が変動するので、あくまで参考程度に捉えてください。
水垢を予防する方法
こちらでは、車のボディに水垢ができるのを防ぐ方法について解説していきます。
ガラスコーティングを施す
水垢を予防するのに一番おすすめなのが、コーティングを施すことです。フロントガラスにコーティングを施すと、水垢や油膜が付着しにくくなります。
ただし、コーティングをしていても雨で濡れたまま放置すると、コーティングの上に水垢ができます。雨のあとは、早めに洗車するのがおすすめです。
コーティングをすれば、水洗いと乾拭きだけで済むので洗車が楽です。
自分でコーティングを施すこともできますが、プロに任せるとムラなく寿命の長いコーティングが可能です。
コーティング以外の予防方法
コーティング以外で水垢の予防となると、以下の方法が有効です。
- 雨天での運転のあとはこまめに洗車する
- ガレージなど雨に濡れない場所に車を保管する
- ボディカバーを使用する
水垢を防ぐには、雨水から車を守ること、雨水に濡れた場合はすぐに洗車することが大切です。
ただし、これらの方法は手間がかかりますし、特に梅雨など雨天が多い時期は面倒に感じることが多いかもしれません。
コーティングであれば、しばらく雨水に濡れても水垢ができにくいため、やはりコーティングを施すのがおすすめです。
水垢の予防方法に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
車の水垢についてのまとめ
- 水垢には水性と油性の汚れがある
- 水垢を放置すると、汚れが落ちにくくなったり塗装にダメージが出たりする
- 自力で水垢を除去できないときはプロに相談する
水垢は汚れの状態によっては、自力で対処することもできます。しかし、固着してなかなか除去できない場合は、迷わずプロに相談してください。
水垢は、雨水や車に付着した油分やゴミなどが原因です。こまめに洗車しながら、できるだけ車が雨に濡れないよう事前に対策しましょう。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。