冬が来る前にフロントガラスに撥水コーティングを!視界確保や凍結防止対策になる

メンテナンス

フロントガラスに付着した雨を弾く撥水コーティングですが、冬に撥水コーティングを施しておくと、様々なメリットがあります。

冬の運転は、路面凍結など何かと神経を使うものです。たとえばフロントガラスに撥水コーティングをしておくと、雨や雪などの悪天候時でも視界がクリアになり、運転がラクになります。

この記事では、冬に撥水コーティングをするメリットや、撥水コーティングの種類について紹介します。

冬のフロントガラスには撥水コーティングを施工する

撥水コーティングは雨を粒状にして水を弾き、窓ガラスや車のボディに水滴を付着させない効果があります。コーティング剤によっては、走行中の風圧のみで雨を流し落とすことも可能です。

撥水コーティングは、雨に含まれた大気中のゴミや排気ガスなど、不純物の付着も防ぐことができ、他にも以下のようなメリットがあります。

  • 雨天後の水垢やイオンデポジット、ウォータースポットなどの汚れができにくい
  • 視界がクリアになるので、安全運転に繋がる

冬は雪が降るため、フロントガラスに付着した雪に、ゴミやホコリなどの不純物が含まれていることがあります。そういった汚れが蓄積しないよう、フロントガラスに撥水コーティングをするのがおすすめです。

冬に撥水コーティングを施工するメリット

冬に撥水コーティングをするメリットは、以下の3つです。

  • フロントガラスの凍結防止
  • ワイパーの張り付きを防ぐ
  • 寒い季節も手洗い洗車が楽

フロントガラスの凍結防止

朝の出勤時に車を運転しようとしたら、フロントガラスが凍結して解凍するのに時間がかかったという経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。

早朝にフロントガラスが凍ってしまうのは、夜間、夜露が降りたときに水蒸気がフロントガラスに付着し、気温の低下とともに凍結していくからです。

さらにフロントガラスが汚れていると水蒸気が付着しやすくなるので、ガラス全面が凍結しやすくなります。

撥水コーティングを施工しておけば、水蒸気が付着しようとしても水玉状になり、ガラス全面が凍り付くことが少なくなります。霜が降りていても、デフロスターを使用すれば簡単に除去することも可能です。

ワイパーの張り付きを防ぐ

フロントガラスが凍結すると、ワイパーがフロントガラスに張り付いてしまうことがあります。たとえば、雪の日の朝にワイパーを動かそうとしても、フロントガラスに張りついてしまっていると正常に作動させることができません。無理に動かそうとすると、故障の原因になります。

基本的には、駐車し終えた後にワイパーを立てておくことが最善策ですが、撥水コーティングも効果的です。仮にワイパーを立て忘れてしまっても、張り付くのを防ぐ効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。

寒い季節も手洗い洗車が楽

手洗い洗車の手間が省けるのは、冬に限ったことではありません。しかし、寒い冬場は洗車の時間をできるだけ短くしたいものです。

撥水コーティングを施工すると、水垢などの汚れが付着しにくくなります。汚れが落ちやすく水の弾きも良いので、洗車の時間を大幅に減らすことが可能です。

撥水コーティングの種類について

ガラスの撥水コーティングにも種類があり、主流なのが「フッ素系」「シリコン系」です。それぞれのメリットやデメリット、料金相場については以下の表を参考にしてください。

コーティングの種類メリットデメリット費用相場
フッ素系・コーティング効果が持続する
※3ヶ月~6ヶ月ほど
・耐久性が強い
・施工が面倒
※シリコン系に比べて乾燥にかかる時間が長い
・シリコン系と比べると価格が高め
2,000円~
シリコン系・値段が安い
・再施工するときの除去が簡単
・コーティング効果が短い
※1ヶ月~2ヶ月ほど
・汚れや傷が目立ちやすい
1,000円~

※費用相場は、自分で施工した場合の料金です。

フッ素系、シリコン系の撥水コーティングについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

真冬で撥水コーティングをする際の、おすすめの施工方法

真冬で気温が低い場合、フロントガラスの撥水コーティングは、デフロスターから温風を出して、ガラスを暖めながらコーティング剤を塗布するのがおすすめです。

昔は、「気温が低いと乾燥がしっかりできなくて、コーティングが定着しないのではないか?」と言われていました。

コーティングの定着については、今では技術が進歩しており、冬でも定着しやすい物もあります。自分でコーティングする際は、コーティング剤を購入するときに、店員さんに聞いてみると良いでしょう。基本的には冬が来る前の11月頃に、一度コーティングをするのがおすすめです。

リアガラスやサイドガラス、サイドミラーは親水コーティングがおすすめ

リアガラスやサイドガラス、サイドミラーには撥水コーティングよりも、親水タイプのコーティングがおすすめです。

親水コーティングは、水と馴染みやすい特徴を持っており、雨粒を水滴として残さず、滝のように垂れ流す効果があります。

風が当たりやすいフロントガラスには、撥水タイプをコーティングした方が、風圧で水が弾かれるため、撥水コーティングがおすすめです。

風が当たりにくいリアガラスやサイドガラス、サイドミラーの場合は、水と馴染みやすい親水コーティングをおすすめします。

車の窓ガラスのコーティングは、季節の変わり目に施工する

車の窓ガラスのコーティングは、季節の変わり目で施工するのがおすすめです。窓ガラスは一年を通して、色んなダメージを受けやすくなります。

春は花粉や黄砂、夏は梅雨や虫の死骸、秋は落ち葉や樹液、冬はフロントガラスが凍結などです。それぞれ汚れやトラブルを避けるよう、季節の変わり目にコーティングを施工しましょう。

撥水コーティングの場合、フッ素系だと3ヶ月ほど効果が続くので、季節の変わり目でコーティングがしやすいです。

冬の撥水コーティングについてのまとめ

  • 11月頃には、フロントガラスに撥水コーティングをするのがおすすめ
  • リアガラスやサイドガラス、サイドミラーは親水コーティングがおすすめ
  • 車の窓ガラスのコーティングは、季節の変わり目に施工する

冬はフロントガラスの凍結を防止する意味でも、撥水コーティングを施工するのがおすすめです。クリアな視界を保ち、冬の運転を安全なものにしましょう。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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