山道で車を運転する際の注意点|連続したカーブは特に気を付ける

雑学

日本には、山へ出かけるイベントが一年中あります。フルーツ狩り・キャンプやBBQ・紅葉狩り・スキーやスノーボードなどです。

特に年末年始・ゴールデンウイーク・お盆などは、レジャー等で山間部を運転する車が多くなります。

山道では事故を起こさないための、運転技術・マナー・事前準備があるので、ぜひ覚えておいてください。

日本の国土は山地の割合が61.0%

日本の国土を山地・丘陵地・台地・低地・内水域等に分けると、山地の割合は約61.0%です。

さらに丘陵地(きゅうりょうち)を合わせると、72.8%になります。

地形面積割合
山地230,331k㎡61.0%
丘陵地44,337k㎡11.8%
台地41,471k㎡13.8%
低地51,963k㎡2.4%

出典:一般社団法人「国土技術センター」

山地が多いということは、山道を運転することも珍しくないと言えます。特に他県をまたいで移動する際は、山道での運転が多いです。

旅行や帰省で長距離ドライブをする際は、山道での運転について注意したいポイントを知っておく必要があります。

山道で車を運転する際の注意点

こちらでは、山道で車を運転する際の注意点として、車間距離と下り坂について解説していきます。

車間距離を十分に空け対向車に注意する

山間部ではカーブや坂道が多いです。前方車両が急にスピードを落とすこともあるので、車間距離は充分に空けましょう。

また、山間部は木々などで見通しが悪い場所や、狭い道も多く存在します。

横が崖などでなければ、できるだけ左端に寄って、中央線をはみ出さないようにしましょう。

対向車が中央線をはみ出して走行してくる場合があるので、衝突しないように気を付けてください。

長い下り坂ではエンジンブレーキを使う

長い下り坂ではアクセルとブレーキよりも、エンジンブレーキで走行するようにしましょう。

前方車両との車間距離を空ける場合は、徐々にブレーキを踏みます。

長い下り坂では急ブレーキをかけたり、ブレーキを踏み続けたりするのはやめてください。

ブレーキの酷使でフェード現象が起き、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。長い下り坂では、エンジンブレーキを使うことで、燃費の節約にも繋がります。

山道のカーブでの運転について

山道では、カーブが連続しているケースが多いです。カーブが連続していると、知らないうちにセンターラインをはみ出していることがあります。

対向車両と衝突する可能性があるので、運転には細心の注意を払ってください。

こちらでは、山道のカーブでの運転について、気を付けたいポイントを解説していきます。

センターラインの「はみ出し」に気を付ける

カーブが連続している山道で運転していると、気付かないうちにセンターラインをはみ出していることがあります。

センターラインをはみ出すと、対向車両が向かって来た際に衝突事故が起こり危険です。

センターラインをはみ出さないように運転していても、カーブが連続しているとだんだんハンドル操作が乱れてきます。

そうすると、知らず知らずのうちにセンターラインをはみ出していることがあるので注意が必要です。

そのため、連続するカーブではスピードを落としながら、センターラインを意識してハンドル操作をしましょう。

特に見通しの悪いカーブでは、センターラインをはみ出すと対向車両と衝突するので注意してください。

車を路肩に寄せない

センターラインをはみ出さないよう、車を路肩に寄せながら運転をするのは危険です。

山道の路肩は崩れやすいので、寄り過ぎるとハンドルを取られて事故を起こすリスクがあります。

特に雨の日の山道は地盤がゆるみやすいので、路肩に寄りすぎないようにしてください。

速度を落としてギアチェンジを

山間部ではカーブが多く、スピードを出しすぎると遠心力で車がふらついて危険です。

カーブが多い道では、カーブミラーで対向車を確認しながら、徐々にスピードを落とします。

現在では、AT車(オートマ車)に乗っている人がほとんどだと思うので、ギアをDから2〜3に落としましょう。

そうするとスピードを抑えられ、カーブが多い道でも運転がしやすくなります。

山道で意識したい運転マナー

山道では坂が多く、坂道では登りと下りで優先順位があります。こちらでは、山道で気を付けたい運転マナーについて解説していきます。

登りと下りでは「登り」が優先

山間部は狭い道が多く、片方の車が停まってもう片方の車に道をゆずるケースが多々あります。

登りと下りで鉢合わせになった場合は、「登り」の車を優先してください。

登り道で車が停止すると、再発進する際に車両が後退して後続車にぶつかる可能性があるからです。

場合によっては後続車に道を譲る

山道の走行には気を遣います。スピードを落として後ろが渋滞してしまった場合は、後続車に道を譲りましょう。

その際は、待避所などの広いスペースに車を一時停止して、車がある程度通り過ぎるまで待機してください。

待っている間は、後続車が渋滞するプレッシャーからメンタルを解放して、焦った気持ちを一旦落ち着かせます。

慣れない道では無理をせず先を譲ることも、山道を安全に運転するための大切なマナーです。

山道運転での事前準備について

山道運転の事前準備は、以下の3つを意識してください。

  • 酔い止め薬の常備
  • 山間部に入る前に休憩
  • 窓ガラスにコーティング

酔い止め薬の常備

カーブや坂の多い山道では車も揺れやすく、同乗者が車酔いを起こす場合があります。

酔い止め薬を常備しておくか、山間部に入る前に酔い止め薬を飲んでおきましょう。

子供を乗せて運転する場合は、特に酔い止め薬を常備しておくと安心です。

酔い止め薬に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

山間部に入る前に休憩

山間部では、トイレ等の休憩場所も少ないです。山間部に入る前にコンビニなどに寄って、トイレ休憩を済ませておきましょう。

また、コーヒーやお茶には利尿作用があるので、水分補給には水がオススメです。

窓ガラスにコーティング

山は天気が急変しやすく、ときには激しい雨に襲われる場合もあります。雨で視界が悪いなか、カーブや坂の多い山道を運転するのは危険です。

フロントガラスをはじめ、窓ガラスやサイドミラーにコーティングを施しておくと、視界不良が軽減されます。

コーティングに関しては、以下の記事も合わせてご覧ください。

山道での運転についてのまとめ

  • 日本の国土の割合は山地が61.0%
  • 山道での運転は車間距離を十分に空けて、長い下り坂ではエンジンブレーキを使う
  • カーブではセンターラインのはみ出しに気を付けて、減速して運転する

家族ができると、旅行やアウトドアの機会が増え、山道を運転する機会も多くなっていきます。

大切な家族を安全に乗せて運転するため、山道の運転やマナーには充分に気を付けてください。

また、酔い止め薬の常備やトイレ休憩、コーティングなどの事前準備をしっかり済ませておくと安心です。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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