車の窓ガラスを掃除するコツは汚れの種類を見極めること。内側・外側での掃除方法
フロントガラスが汚れたままになっていると、汚れ自体が視界を悪くするだけでなく、ガラスの曇りや結露をより引き起こしやすくなります。
また、フロントガラスに油膜が付着していると、夜間の走行はライトが反射して視界を妨げるので危険です。
水垢などの水性の汚れはカーシャンプーで落とせますが、油膜が付着すると落とすのに手間がかかります。
安全運転のためには、フロントガラスを常に綺麗にしておきましょう。
今回は油膜や水垢など、フロントガラスの外側・内側に付着した汚れの落とし方について解説していきます。
目次
フロントガラス、サイドガラス、リアガラスの掃除方法
掃除をする際、まず念頭に置いておくことは、窓ガラスの内側と外側では付着する汚れの種類が違うということです。
ガラスに付着する汚れには、以下の2種類があります。
- 油性の汚れ:外側(油膜)、内側(手垢やヤニ汚れ)
- 水性の汚れ:外側(水垢)、内側(チリやホコリ)
それぞれの汚れに特性があるため、適切な掃除方法を行う必要があります。
基本的に掃除を行うときは、外側の汚れでも内側の汚れでも、「水性の汚れ」を落としてから「油性の汚れ」を落とす方法がベストです。
ここではフロントガラスやサイドガラスなど、窓ガラスの内側・外側に分けて、掃除方法を解説していきます。
窓ガラスの外側に付着する汚れ・掃除方法
窓ガラスの外側に付着する汚れは、油性(油膜)と水性(水垢)の2種類があります。
窓ガラスの外側は、常に外に晒されているため、油膜や水垢などの汚れが付きやすいです。油膜ができる原因は、主に以下3つです。
- 排気ガスが混ざった雨水
- 劣化した撥水コーティング剤
- 劣化したボディーコーティング
以上の油分を含んだ汚れの、水分が蒸発してゲル化(固形化)することで「油膜」になります。
油膜は水洗いでは簡単に落ちないので、油膜除去剤などを使用して落としていきます。
また、外気に晒されている窓ガラスは、花粉・ホコリ・泥・砂・鳥のフンなどの汚れ、雨水が付着しやすいです。
付着した汚れや雨水を放置して時間が経つと、水垢ができます。水垢は白っぽいシミで、ザラザラした汚れです。
水で洗い流したり、カーシャンプーを使って落としたりできるので、特に花粉や梅雨の時期はこまめな洗車をしましょう。
油膜や水垢など、窓ガラスの外側の汚れに関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
窓ガラス外側の掃除方法
窓ガラスの掃除手順はカーシャンプーで水垢を除去し、油膜除去剤で油膜の汚れを除去していきます。用意するものは以下の5つです。
A:カーシャンプー
B:スポンジ
C:マイクロファイバークロス
D:乾拭き用タオル
E:油膜除去剤
手順は以下の5工程です。
- 窓ガラスを水で濡らす
- カーシャンプーをスポンジに含ませて洗浄し洗い流す
- マイクロファイバークロスで拭き取る
- 油膜除去剤でガラスを磨いて油汚れを落とす
- 乾拭き用タオル(マイクロファイバークロス推奨)で再度拭き取る
なお、ゲル化した油膜は、コンパウンドと呼ばれる研磨剤でないと落ちないため、研磨剤の配合された専用の油膜除去剤を使って、十分に磨いて落としましょう。
しかし頑固なものですと、全て除去することができないこともあります。
油膜取りのおすすめアイテムは、以下の記事で紹介しています!
施工後に行う撥水コーティング等は、油膜を完全にとってから行いましょう。
また、ワイパーが汚れていると折角フロントガラスを綺麗にしても、またすぐに汚れてしまうので、洗浄の際に必ず綺麗にしてください。
窓ガラスの内側に付着する汚れ・掃除方法
窓ガラスの内側は外気との温度差による結露などで水分がたまりやすく、気付いたら汚れが水分と混ざり付着しているという事があります。
窓ガラスの内側の汚れは、以下が原因です。
- 油性の汚れ:手垢やタバコのヤニ
- 水性の汚れ:チリやホコリ
窓ガラス内側の掃除方法
窓ガラスの内側は水性の汚れを落としてから、お湯などで油性の汚れを落とします。用意するものは以下の4つです。
A:水、あるいはお湯
B:無水エタノール
C:マイクロファイバータオル
D:乾拭き用タオル(マイクロファイバータオル推奨)
手順は以下のように行ってください。
- 水またはお湯で水性の汚れを落とす
- 乾拭きをする
- 無水エタノールを含ませ拭き上げる
- 再度、乾拭きをする
無水エタノールの代わりに、車内用ガラスクリーナーでも除去は可能です。その際も同様の手順で行ってください。
窓ガラスに付着したヤニ汚れの掃除方法に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
窓ガラスの外側、内側どちらにも共通しますが、拭きムラや白い拭きあとは汚れの原因となるため、取り残さないことが大切です。
また、乾拭きする前に水分が蒸発してしまうと水垢が残る原因となるため、無水エタノールで洗った後はすぐに乾拭きするのもポイントです。
さらに、乾拭き前の蒸発を防ぐため、気温の高い日中を避けたり、直射日光を避けた日陰や車庫内で行ったりすると、ベストな状態に仕上がります。
ガラスに拭き跡を残さないためのコツ
せっかく掃除してガラスを綺麗にしても、拭き跡・拭きムラが残るケースがあります。拭き跡・拭きムラを残さないためのコツは、以下の通りです。
- 直射日光が当たりやすい場所は避け、日陰で洗車をする
- 夏場は暑い時間帯は避け、朝型や夕方に掃除をする
- 乾拭きは入念に行う
ガラスに拭き跡を残さないためのコツについては、以下の記事で詳しく紹介しています!
家庭にある「台所用洗剤」で油性の汚れは落とせる
台所用洗剤は油汚れを落とすことができ、鳥の糞やタバコのヤニ汚れも落とせます。しかし、使用する際には以下の注意点を守って行ってください。
- 使用するのはガラス限定
- ゴムパッキンやボディに洗剤が飛び散らないようにする
- 中性の台所用洗剤を選び酸性の台所用洗剤は使用しない
台所用洗剤で車の窓ガラスを掃除する際、以下の記事でも詳しく紹介しています。合わせて参考にしてください。
窓ガラスにコーティングをすると汚れが付きにくくなる
窓ガラスの外側に油膜や水垢といった汚れを付きにくくするには、コーティングを施すのがおすすめです。
窓ガラスのコーティングには、撥水タイプと親水タイプの2種類が存在します。
タイプ | 特徴 | おすすめの 施工箇所 |
---|---|---|
撥水 | ガラスに付着した雨水を、ボールのようにしてコロコロと弾いてくれます。 | フロントガラス |
親水 | ガラスの表面に薄い水膜を張って、滝のように雨水を流します。 | サイドガラス、リアガラス |
排気ガスが混じった雨水を弾いたり流したりするので、油膜が付着しにくいです。ガラスやボディに雨水を残さないため、水垢ができにくくなります。
また汚れが付着しても、コーティングの効果で簡単に落とせるので洗車が楽です。
コーティングの種類と施工箇所に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
車の窓ガラスの掃除についてのまとめ
- 窓ガラスの汚れには油性と水性の2種類ある
- 窓ガラスの油膜は落とすのに手間がかかるので定期的に洗車する
- コーティングを施すと汚れが付着しにくい
洗車する際は時間帯と場所に気を付け、きちんと乾拭きで仕上げれば、拭き跡・拭きムラが残らずキレイに仕上がります。
洗車は1〜2ヶ月に一度、もしくは汚れが目立ってきた時点で行うのがベストです。車のガラスも、汚れが目立ってきたら掃除するようにしてください。
この記事の監修者
DUKS 府中店 営業事務
吹浦 翔太
業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。