運転中に車がふらつくのはワンダリングかも?原因と対策を紹介

雑学

「特に異常はないのに、運転中に車がふらつくようになった。」

「タイヤを変えたら、運転中に車がふらつくようになった。」

それは『ワンダリング』かもしれません。ワンダリングとは、主にタイヤが原因で起こる現象です。

車のワンダリングとは

ワンダリング(wandering)を直訳すると、「ふらつく」「さまよう」という意味です。

車のワンダリングとは、運転中に轍(わだち)や路面勾配(路面の傾きが強い)などの影響を受けることで、車がふらつく現象のことをいいます。

もちろんタイヤに不具合がなければ、多少の轍や勾配でもワンダリングは起きません。しかし、ホイールアライメントの不適正や扁平タイヤに変えたことで、ワンダリングは起きます。

ワンダリングの原因

ホイールアライメントの不適正

車のメンテナンスをあまり行っていない場合、まずはホイールアライメントの不適正を疑ってください。

タイヤには、「トー角」「キャンバー角」「キャスター角」というものがあります。これらの角度が適度に調整されていれば、ワンダリングが起きることはありません。

  • トー角…車を上から見たときに、進行方向に対してタイヤ前端を内側や外側に向ける角度のことです。
  • キャンバー角…車を前から見たときに、タイヤ上部を外側に傾けたり、もしくは内側に傾けたりする角度のことです。
  • キャスター角…「ハンドル操作をするときのみ存在する」角度になります。車の横から前輪を見たとき、キングピン軸(操向軸)の傾きのことです。

車が真っすぐ走り、ちゃんと曲がり、安定して止まるためには、これらの角度が適正に調整されていなければなりません。

幅広扁平タイヤと轍の相性が悪い

ノーマルタイヤから幅広扁平タイヤに交換した場合は、それが原因である可能性が高いです。

幅を広くする事で路面との接地面積が大きくなり抵抗が増えます。扁平率を低くする事でタイヤの変形が制限され、デコボコ道や轍などの路面の変化が、直接車体に伝わりふらつきます。

一見、轍が無さそうなアスファルト路面でも、轍は発生しているのです。気温の高い夏は、大きなクルマが停止する交差点付近や、交通量の多い幹線でも轍が生じているのです。

ワンダリングの対策方法

プロにタイヤを見てもらう

ホイールアライメントが不適正の場合、自分で調整することはほぼ難しいです。必ず、ディーラーや専門店などのプロに相談してください。

全部のタイヤのアライメントを調整する場合の費用は、2~3万円ほどになります。キャンバー角のみ調整するなど、部分的な調整の場合の費用は、1ヵ所でだいたい3000円前後です。

もちろんお店によって費用は違ってきます。少しでも安く済ませたい場合は、近所のディーラーや専門店に見積もりを出してもらいましょう。見積もりだけなら無料で済むので、費用を比較してみてください。

生活環境に合わせたタイヤ選びをする

扁平タイヤは、スポーツカーに使用されることが多いアイテムです。

  • 手軽で見た目がオシャレになる
  • スムーズにコーナーを曲がれる
  • ブレーキングの性能がアップする

などのメリットがありますが、轍に乗るとワンダリングを起こして、ふらつくデメリットがあります。

頻繁に使う道路でワンダリングが起こることがあれば、すぐにタイヤを変えましょう。

また、これから扁平タイヤに変えようと考えている人は、ワンダリングのリスクがないか専門店でよく相談してから変えるようにしてください。

最後に

今回はワンダリングについて解説してきました。

  • ワンダリングの原因は主にタイヤにある
  • ふらつきを感じたらプロに相談してタイヤを見てもらう
  • 扁平タイヤに変える人はワンダリングのリスクがあることを頭に入れる

車がふらつくと、事故の可能性が高まります。交通量の多い道路だと、たくさんの車や歩行者を巻き込み、大惨事になるかもしれません。

少しでもふらつきを感じたら、迷わずプロに相談してください。

この記事の監修者

GlassD吹浦先生

DUKS  府中店 営業事務

吹浦 翔太

業務歴12年、現場での職務経験6年を経て今はお客様窓口の受注業務を担当しています。
現場で培った経験を活かしお客様に最善な修理をご案内しております。

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